犬猫全員同伴。
近くに軽井沢オモチャ王国とホテル群。
犬たちはホテルの庭をめぐる小川で水浴、
ご機嫌だが、早々散歩に連れ出すわけには行かない。
休暇ではない。
ここは仕事をするために来た。
庭に金網を張り巡らして犬たちは放し飼い、
散歩の手間を省いているが、
この犬用の塀の門が、何回か開けっ放しの時があった。
1匹は大型犬セントバーナード。
体重70キロを越す。
そこらを歩いたら怖がるひとも少なくない、必ず施錠して寝る。
ただし、犬用の施錠、人間は簡単に開けられる。
ところが2、3回、開けっ放しのことがあった。
その後、犬は体調不全。
獣医と相談中にそれを思い出した。
門が開いていたことがある。
原因はこれではないか?
誰かが故意に開けはなち、毒物を?
だが、医師も、漫画家戸沢タマさんもこれは否定的。
「毒物混入では証拠が残る。
犬の事故死は器物損壊罪が適用、
警察が乗りだす、犯人はそういう厄介はしない、
病原菌、寄生虫の卵とか、べったり満載の食物を食べたのではないか?」
犬種はセントバーナード、性格は穏和かつ聡明、
だがやたら腹を空かせる大食が欠陥。
ところが、どういうわけか、門が開け放たれていた朝に限って、
朝食をせがまない。
この犬種にはあり得ないことだ。
ああ、早く朝ご飯、早く早く、
私は死にそうです……という必死の形相で迫ってくる。
ところが、門が開いていた日は違う、
呼ばないと出てこない、のろのろときて大欠伸……
戸沢説が正しいか?
やややや、DZ、つまりドラゴンZに関わりあったばかりに
作者の私にも、魔の手が……!!
まさに松尾芭蕉の虚実皮膜論。
これを一歩進んで、物語が現実を踏襲し始めた……?
『ヤクザみたいに綺麗ね』、
「やくざ」という言葉に拒否反応のひとも多かった。
私はその被害に遭ったことがないせいか、
取り立てての悪い思いはない。
どちらかというと「綺麗な人」との印象が強い。
幼き日を共に過ごしたチビヤクザ?
君の思いでのせいだろうか?
彼の話は、いずれ書きたい。
チビヤクザ「コウモリの安」、私達は家族だった。
父は息子以上に彼を愛していた。
彼を取り戻そうと悪戦苦闘した。
亡き父の思いを伝えたい。
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