仕事も高原での作業となる。
それというのも、ワン君のため。
我が家のワン君は歴代同じセントバーナード犬。
千葉の暑さを生き抜くのが難しいのだ。
大事をとって移動、そのためか大型犬は短命という通説を打ち破り、珍しいまでの長命。
専門ブリーダーさんに羨ましがられたり……。
ところがその年まだまだ暑い9月、
留守のはずの我が家にワンボックスが留まっていたというのだ。
そこで見つけたのがこのタオル。なぜ?

その当時の我が家の番犬はモニー。
聡明な上に美形。評判のアイドル犬。
もしこの時、この不審車を突き止めておけば、
彼の命を守れたのではないだろうか?
あまりにも穏和、決して痛みを訴えることなく、
ただただ途方に暮れて、私を見つめていたモニー。
わずか5歳での病死。
毒物摂取、毒殺の可能性を獣医師は示唆。
だが、それは信じられないことだった。
あんなにも優しい、人思いのモニーが
そんな不幸な死に方をするはずがない。
誰からも愛され、誰をも愛したモニーがそんな残酷な死に方をするはずがない。


写真は、まだまだそんな未来を知るはずもない小さな頃のモニー。
顔はパンダのような図柄だけれど、
全体はふんわり、くんにゃり、柔らか。
まるでマシュマロ君。
ガツンとデカいパンダの赤ちゃんよりもぐっと優しい。
優しいだけじゃない。
こんなにフワフワしたままに、しっかり子供たちを育て、
家族の世話もする頼もしい看護犬になってくれるのだ。
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