2017年06月17日

5・31「詩の虚言朗読会・最終回」

「詩の虚言朗読会」は
主宰者、山岡遊が故郷の高知への帰還のため最終回となった。

会場は、埼玉県与野市と遠隔地ながら
毎回沢山の入場者を集め、
山岡氏らしい独特の構成で盛り上がった。
終演を惜しむ人も多い。

まず山岡氏の提案で集まったのが
杉本真維子さんと私の3名。

新宿駅近くのやたら賑わう小さな店で
マッコリを飲みながら山岡氏の怪気炎を眺めた。

山岡氏は、加藤温子さんの紹介。
どういう事件だったのか、詳しくは忘れてしまったのだけれど、
山岡氏が清水旭と大喧嘩、
ついては貴女の所にも山岡非難の声が届くだろうが、彼は正しい。
ついでに言えば、彼はいつも正しい、絶対に正しい……

という極めて長い電話であった。

高円寺界隈の自転車置き場で二人は喧嘩したらしい。
清水氏はチョコチョコ悪事をやる人で、
実は私も便乗したこともある悪事好き。
ただ清水氏は逃げ足が遅い。
悪事がたちまち露見してアタフタ、逃げずに逃げられず……であった。
私も助ければいいものをそれはせず……
苦労する清水氏を遠望して、ま、喜ぶといったタチの悪さであった。

さて最終回、
イガイガボンからの出し物は「大菩薩峠」。
従来、机竜之介は
長身痩躯も頑健男、十亀脩之介が演じていたが
十亀氏が海外公演のため、渡辺剛己氏に来ていただいた。

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渡辺氏は写真のとおり、ずんぐりむっくりで、
いかにも不似合いと不安であったのが、予想外の圧倒的な名演で驚いた。

音響を最大限にアップ。
徹底的に過激に踊りまくって唖然。
独自に詩編を解釈したわけで、こういう解釈もあったのか、と驚いた。

元々は中本道代さんの「大菩薩峠考」という評論が起点での詩編。
自作ながらこの詩編を私自身は理解できていなかったわけで、
最初の初演の時に中本道代さんから注意を受けたもの。

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希代の不死身の殺人鬼、机竜之介の事、
いくらでも切り口はあるのだろうが、
結局はこれは過激な愛の詩編、
竜之介の「愛」を抽出したものだったのではなかったか?と
遅ればせながら気づかされた。渡辺氏のおかげである。

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渡辺氏は元々は舞踏家というよりは役者。
万有引力の舞台監督も経験というので、
ひょっとして寺山修司的な解釈だったのだろうか?

次に上演した「変形型天虫恋模様」
これは恋愛痴情殺傷事件。

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作詩は「大菩薩峠」と同時期。
こちらは強力な、いわば八百屋お七タイプの女性を
舞踏家、安田理恵氏に熱演していただいた。

双方ともが、一切の観念、理念、イデオロギー抜きの
猥雑な江戸時代後半が舞台に
ひたすら「愛」また「生命」の核へと驀進する世界なわけで、
なぜとなく大菩薩峠作者、中里介山をかいま見たような気がした。

最後は同じく中里介山「大菩薩峠」ファンの井川博年氏の賞賛をいただいて幕。

最終回・虚言朗読会_004.jpg

山岡氏の年間の朗読会の熱誠を称えて、ここに熱く感謝したい。

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なお、
現在、山岡遊氏は下記住所に居住。
元気に張り切っているようだ。

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posted by あがわい at 09:56| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする